社会人時代の話 Part3 ~ゲイバーデビューした時の話~

自己紹介

こんにちは、たくです。

今回は初めてゲイバーにいった時の話をしたいと思います。

前回の記事はこちら。

カミングアウトした時、同期のEくんは

「そういう人が集まる店があるんだったら行ってみたら?」

と言ってくれ、それまでゲイバーの存在は知っていたものの、自分とは関係ない場所だと思っていたのですが、この言葉で初めて行ってみようという気持ちになりました。

ゲイバーデビュー

とはいえ、どこにあるのかもどんな場所なのかもわからない…
とりあえず、「札幌 ゲイバー」の検索ワードで検索しました。

調べると結構店があることがわかりました。

でもどこがいいのか全く分からない…

各お店の説明文を見て、初心者歓迎のワードがあるところを一つピックアップして行ってみることにしました。

札幌のゲイバーは一つのビルに集中しています。

地図を頼りに、怪しげな雑居ビルの前まで来たものの、ほんとにここにあるのかなぁという不安もあります…。

勇気を出し、ピックアップした店のフロアまで行くと確かに、その店はありました。

でもこのドアを開けるのがすごい勇気がいるんですよね…。

どうしよう、、でもここまできて引き下がるわけにはいかない

思い切ってドアを開けました。。。

マスター<br>(実際は女装してません…)
マスター
(実際は女装してません…)

あら、いらっしゃい

マスター
マスター

おひとり?

たく
たく

は、はい…

マスター
マスター

こちら、どうぞー

僕は他のお客さんがいると入りずらいと思って開店と同時を狙って店に行きました。
案の定、他のお客さんは誰もおらず、マスター(こっちの世界ではママだけど…)と二人だけになりました。

ママ
ママ

はじめましてかしら?

たく
たく

は、はいそうです…

たく
たく

こういう店に来るのも初めてで…

ママ
ママ

やだぁ!そうなのね。うれしいわぁ

ママ
ママ

お名前なんて言うの?

たく
たく

た、たくです

ママ
ママ

たくちゃんね、よろしくねぇ

ママ
ママ

どうやって見つけてくれたの?

たく
たく

ネットで検索して来ました…

マスターは女装しているわけでも、そこまでオネエっていうわけでもなく、普通の男性という感じでした。
でもこの界隈の?仕組みを色々教えてくれて、

ママ
ママ

他の店も色々あるから、いろんなとこ行ってみるといいわよ

ママ
ママ

こことか、たくちゃんと同年代の子いっぱい来ると思うから行ってみるといいわよ

たく
たく

ありがとうございます!

マスターは案内マップをくれたりとても親切にしてくれました。

ママ
ママ

また来てねぇ

たく
たく

色々ありがとうございました!また来ます!

こんな感じでゲイバーデビューは終わりました。
ネットにいくら張り付いてても、こういうお店の雰囲気は絶対わからなかったと思いますし、紹介してもらったお店も見つけられなかったと思います。
実際動かないとほんとに何もわからないんだなというのがよくわかりました。

ゲイバー2件目

教えてもらった同年代のいる店…どんな人がいるんだろう、次の週末すぐに行ってみることにしました。

翌週末もらった地図を頼りに教えてもらったバーに行ってみました。

今回は2回目ということもあり、それほど緊張することなくドアを開けられました…。


週末だったので店内は結構混んでしました。

ママ
ママ

いらっしゃい!そこでいいかしら?

陽気なISSAといった感じのマスター(ママ)です。

ママ
ママ

はじめましてよね?お名前は?

たく
たく

た、たくです…

ママ
ママ

普段どこの店行ってるの?

たく
たく

あ、ま、まだ2回目で、最初に行ったお店でここを教えてもらいました…

ママ
ママ

やだぁ!そうなのね!

ママ
ママ

ちょっと!デビューしたてのかわいい子来てくれたわよ!仲良くしてあげて!

という感じで他のお客さんにも紹介してくれました。
自分では全くそんなこと思ったことないんですが、この当時、かわいいとかベビーフェイスとか、この界隈で言われることが多くて、、興味持ってくれることが多かったですよね。。

話してみると同年代のお客さんもたくさんいたし、マスターも店子さんも同年代だし、上も下も幅広い年齢層の人がいる店でした。

みんな優しくしてくれ、色々教えてくれましたし、お店の雰囲気がマスター含めすごいよかったんですよね。

だからこの日以降、平日、週末問わず毎週この店に通ってました。ボトルキープもしてましたね。

人脈

この店に通い始めてから一気に人脈が激増していきました。

実家が漁師、実家が牧場とか北海道ならではだなぁと思ったり、職業もいろんな人いました。同年代、年下、年上、いろんな人と知り合いました。

いろんな飲食店含め、他のバーも教えてもらったりドライブに連れてってもらったり、地元民だから知っている店もたくさん教えてもらいました。

ゲイナイトというクラブイベントがあったり、すべてが初めてで新鮮でした。
会社と家の往復が息苦しくなっていた頃だったので、会社以外の場所が出来たことが嬉しかったんですよね。
今まで自分以外のゲイに会ったこともなかったので、こんなに世の中にいたんだというのも驚きました…。

すすきのの店を色々知れたのは会社の繋がりだけだったら絶対に無理だったと思います。

すすきの僕はすごい好きですね

すすきのもすぐ行ける距離に住んでましたから、夜中でもなんでも行けば誰かいる。
ふらっと夜中にラーメン、スープカレー、ジンギスカンなど食べに行ってバーに行くなんていうこともよくやってました。
東京と違うのは繁華街からちょっと歩けばすぐに自然があるところ。
気分転換にのんびり川沿いを歩くとかすぐできたんですよね。

街も綺麗で、ご飯もおいしいし気候もちょうどいい。この時期、いろんな店を知るようになってこの街の良さがすごいわかったんですよね。
もし会社と家の往復だけだったら絶対にこの街の良さはわからなかったと思います。

この店は今でも札幌に行くことがあったら、顔を出してますね。
それでも名前を憶えてくれている、マスターはほんとにすごいと思います。

現実

通い始めて、だいぶ経つと、

ママ
ママ

たくちゃん、まだ彼氏作んないの?

たく
たく

ま、まだですかねぇ…

といったやり取りが多くなってきます。

ずっと通っているとだいぶこの世界の現実もわかってきます。
店のお客さんとも交流はずっとあったんですが、彼氏になるかと言われるとちょっと違うかなぁというのがわかってきたんですよね…。

自分のことを棚に上げて言いますね。
自分が過去に好きになった人はその人の「男」な部分に惹かれていたところがあった。
ゲイバーで会う人は、自分と同じ、どこか「女」がある人達。安室が好き、ハロプロが好き、そういう人が多くて「男」を持っている人は皆無。。に見えた。

だから付き合いたいという気持ちにはならなかったんですよね。。
好きになってしまうのはストレート男性ばかり…
でもこっちの世界に恋愛感情を持てない…

このジレンマがあって、楽しいんだけど次第に少し距離を置くようになっていきました…
でも、これもゲイバーに行かなかったら絶対にわからなかったこと。
ずっとネット情報だけで妄想していたら、期待だけがずっと膨らんでいたと思います。
現実を知れたこと。そのことはとても大きかったと思います。

その代わり、今度は会社の後輩と一緒に遊ぶようになっていったんですよね。

そのことは次回話したいと思います。

コメント

  1. 狸ばやし より:

    そうそう、私が調べた時も雑居ビルの〇階にあるドアを案内してました。
    田舎者の私にとっては、そもそも都会が怖いし、雑居ビルもドラマや映画に出てくる怖い人がいる場所というイメージなので・・・いくつもハードルがある感じです。
    勇気を出して行きつけのお店を作るなんて凄いです。

    そうなんですね~そういう所で紹介して貰って出会う感じなんですね。
    今はアプリが多いのかな?
    確かにアプリやインターネットでは分からない現実を教えてくれるのが、ゲイバーなのかも。。

    次回も楽しみにお待ちしてます。
    更新ありがとうございます。

    • たくたく より:

      ドア開けるのほんとに勇気いるんですよね…今はたぶんマッチングアプリがほとんどじゃないのかなと思います。
      自分の時代もありましたけど、(アプリではないけど…)やはり実際会ってみないとわからないですよね。。
      いつもありがとうございます!

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