こんにちはたくです。
さて、今回は中学時代のことを書きたいと思います。
小学校最後の2年間は友達もいて明るくなりましたし、毎日楽しかったです。
両親もやっと安心と思ったでしょう。中学でもうまくいくともったらそうはいきませんでした。
私は中学受験もしたのですが、失敗しました。
私が行きたかったというより、両親の勧めでした。私の小学校でのいじめや学級崩壊を目の当たりにして私の学区の公立校の民度の低さがよくわかったのでしょう。
私立に行かせたくなる気持ちもよくわかります。今ならその気持ちもわかりますが、当時はわからず全く勉強もしませんでした…当然全滅ですから、両親も公立校に行かせることへの不安はあったと思います。
ただ私の行った中学は小学校で学級崩壊を引き起こした首謀者や私をいじめてきた人間がいる学区とは別の学区の中学なのでそこまで民度は低くなかったように思います。
噂では学級崩壊を引き起こした首謀者がいった中学は案の定最悪だったようですが…
そして中学に入学。
そこで私はどうしていいか全くわからなくなってしまったのです。
小学校の最後の2年間確かに友達はいました。でもその友達とどうやって仲良くなったのか全く分からなかったのです。だから再現しようにもどう動いていいか全くわからない。
小学校の時は男女関係なく仲がいいクラスでしたから、いつも男子2人女子2人の4人で遊んでいました。
小学校で一番仲が良かった子(女子)とも中学で同じクラスになれましたが、その人のところに行っていいのかもわからない。向こうも女子なので中学にあがるとすぐに新しい女子の友達を見つけて、男子とも遊ばなくなります。
自分はどこに行けばいいのか、何をしゃべればいいのか全くわからなくなって自席からも動けなくなりました。動いてもどこに行けばいいかわからない、席を離れたら席を取られた場合、居場所がなくなるなどいろいろ考えてしまい動けなくなりました…部活に入ろうにも誰と話していいかわからない。
しゃべることも出来なくなり、誰とも話さなくなりました。
その結果、自分の存在はクラスで「無」だったと思います。いじめられることもなくただいるだけ。
当然スマホもない時代ですから、とにかく時間が過ぎるのが長かったと思います…
部活もやっていないので、家にも早く帰ってしまう。帰ればすぐ寝ていました。
そうなると当然、両親も不審に思います…
「あいつ、ひょっとして友達いないんじゃないかしら」
小学校最後明るくなったと思ったらまた逆戻り…両親も困惑したと思います。
その頃からアニメや漫画に没頭するようになり部屋にこもって模写などよくしてました…
学校が終わったら寝るか図書館に行ってアニメ雑誌を読み漁ってました。
同時に音楽も好きで当時全盛期だった小室サウンドが大好きで、家ではずっと聞いてました。
学校でもアニメや音楽のことを考えて時間をつぶしてた気がします。
もちろん友達がいて小学校の時のような生活をしたいとずっと思っていました。
でもどうしたらいいのかが全くわからない。教師も無関心、誰かに相談するという発想もありませんでした。
そんな中、机から全く動かず、しゃべらない自分に毎日のように話しかけてくれる人がいました。
仮にHくんとしましょう。Hくんは本当に毎日のように自分に声をかけてくれました。
班決めで余れば入れてくれて、ペア作りで余ればペアになってくれて、毎日「握手!」と握手してくれました。
Hくんは野球部でクラスの人気者、勉強も出来たし、運動神経も抜群。誰に対しても優しかったし、その上イケメンという本当にパーフェクトな存在。
自分が一緒にいていいの?と思うくらいスクールカースト最上位の人でした。
次第にHくんがいるから学校に行きたいと思うようになってきて、それがだんだん恋愛感情に変わってきました…
それまで自分がゲイだとは思ってませんでした。思っていないというか、男性に興味があるのは何となくわかっていたけどそれが普通だと思っていました。なのでそのことで悩んだりは全くなかったのです。
ただその時、聞いていた人生相談のラジオで「男性に告白したと思っている高校生」の話を聞いた時、自分がHくんに感じている感情と同じだと知って、はじめてこれが恋愛感情でゲイなんだと自覚しました…
Hくんとは唯一3年間同じクラスでした。先生もこの関係を理解して配慮してくれたんだと思います。
当然Hくんには何も言えないし、こちらの勝手な片思いでしたが、今でも感謝しています。
恋愛感情と同時に憧れもあったと思います。Hくんみたいにカッコよくなりたいし、好かれる人になりたいっていうのはずっと思ってました。
その後成人式で会った時も覚えていてくれて声をかけてくれたのが嬉しかった。
もし今会えるなら、その時の感謝を全部伝えたいですね…
こんな感じで中学時代は終わりました。
どうやって友達を作ればいいか。その答えは結局見つかりませんでした…
高校に行ってもその答えは見つかりませんでした…
自分について -中学時代-
